ICUの看護師は、危機的状態の患者の状態管理を行う重要な役割があります。そのため、看護師に求められることとして挙げられるのは、細かな観察力と患者一人ひとりの状態に応じた適切な対応力です。
ICUに入っている患者はいつ急変になるかわからず、早期発見がもっとも重要と言われています。発見が遅れると命に関わる危険性があるため、ICUの看護師は少しの変化にも気づける観察力が必要です。また、患者の家族に状態を説明したり、他医療従事者と連携したりすることから、コミュニケーション力も欠かせません。
さまざまな状態の患者に適切な対処が求められるため、ICUでは最新の医療機器を扱うこともあります。疾患や変化が起きやすい可能性と対処法を学び、いざというときに対応できるよう日々の勉強も重要です。そのため、向上心があり勉強会に熱心に取り組める人も、ICUの看護師に向いています。
そして、ICUの看護師には自己管理も大切です。集中力と即座の判断力が求められ、ストレスや疲れを抱えていては適切な対応は難しいでしょう。このことから、自己管理も仕事の一つと言っても過言ではありません。
ICUでは、1日に自分が担当する業務量が多く、視野も狭くなりがちです。ICUの看護師は、全体を把握しながら動かなくてはなりません。自分の考えに偏らない柔軟な考え方と広い視野、そしてなにより常に周りと連携をとりながら冷静に判断できることが、ICUで働く看護師に求められます。